排気量を992ccから1078ccへ、圧縮比を10:1から11.5:1へ。Φ98mmビッグボアシリンダー&鍛造ピストンを採用。専用のMOTO CORSEスペシャルエンジンマネージメントプログラムとの組み合わせにより、出力の増加(6000rpm時、25.4%アップ。最高出力は空冷エンジンとしては驚異の106psをマーク)はもちろん、中低速域を一層トルクフルにし(5600rpm時、26.2%アップ。最大トルク11.7kgm)、Lツイン特有の鼓動感を強調。きめ細やかで扱いやすい「常用域が愉しい」エンジンへと大きく進化しています。
DB5C 1100では、あえてエンジンのチューニングはせず、STDの素性の良さを生かし、操る事をより積極的に楽しめるようSTM EVOLUZIONE SLIPPER CLUTCH COMPLETE KITを標準装備。48 Teethクラッチディスク、鍛造クラッチバスケット、25の構成部品全てが精緻に造り出され、正確に機能し上質な操作感を生む。またエンジン、ミッション、駆動系に掛かる過度のストレスを軽減。大切なマシンを守り、安心して長く乗り続ける事が出来ます。
ベースマシンDB5 MILLEに搭載されていたDUCATI 空冷LツインDSエンジンは、大きな変貌を遂げました。チューニングマシンであることを静かに主張する、タペットカバー。イタリアンレッドにパウダーコーティングが施されます。
MOTO CORSE "Evoluzione"チタニウムエキゾーストは、その美しさと共にパワーアップと軽量化を実現。アイドリング時はジェントルに、スロットルオープン時には歯切れよく心地よい「サウンド」を奏で、車検にも対応しています。専用にデザインされたサイレンサーは潜在的な高性能を想像させ、スリムでコンパクトな車体をより一層引き立たてます。
DB5C 1100に採用される "Evoluzione" Titanium Exhaust SystemはテールパイプをΦ50.8と拡大。サイレンサーデザインにおいても、楕円断面のテーパーボディーから長円のエキゾーストエンドに流れを集約させ、左右それぞれに別の金型を用意し、サイレンサーエンドを内側に絞り込み収束。サイレンサー容量を拡大した事でトルクアップを果たし、シートカウルから奥から立ち上がるように伸び出る迫力は大人の情熱をかき立てます。
足回りには、軽量なマルケジーニ製鍛造アルミホイールを装備。MOTO CORSEのオーダーによる特別な下地処理を施された特殊ゴールドアルマイトが透明感のある深く美しい輝きを放ち、オーナーに「所有する喜び」を与えます。ハンドメイドによる高価なクロームモリブデン鋼製パイプフレームとオーリンズ製前後サスペンションとの組合せにより、軽快かつ接地感の豊かな、ユーザーフレンドリーでコントローラブルなハンドリングを実現しました。
極限まで削り込まれたbimota製鍛造アルミニウムホイールを装備するDB5C 1100は足回りをさらに強化しています。ブレンボキャスティングモノブロックキャリパーとΦ320mm,フローティングダブルディスクの組み合わせで、絶対制動力の向上はもちろんの事、コントロール性能が飛躍的に向上。リアブレーキにもフローティングデスクを採用し、コーナリングを楽しむ上で重要なブレーキングを強化。
専用に新開発されたベビーカーフ(仔牛)レザーを用いたオレンジのシートにはDB5Cのロゴが刺繍され、量産車には出しえない高級感を演出。スムースレザーとパンチングメッシュレザーとのコンビネーションは、ボディ形状にシンクロした切り替えでていねいに縫製され、マシンの外観を引き締めます。
ボディーワークには、特別なビモータにふさわしいペイントを施しました。宝石と呼ばれるビモータらしく、気品あるアイボリーにゴールドパールを調合し、見る角度によって様々に表情を変えるフェアリング。フロントフェアリングとエアボックスに配されたゴールドパールオレンジがアクセントとして車体を引き締め、創成期のビモータを思わせる艶やかで上品な雰囲気を漂わせます。